专利摘要:
1つの実施形態では、コグニティブ無線システムは、無線チャネルを介して第1の受信器と通信する第1の送信器を含む。第1の送信器は、複数の第1のパケットを受信して、チャネルを介して第1の受信器に第1のパケットを送信する。チャネルを介して第2の受信器及び第1の受信器と通信している第2の送信器は、複数の第2のパケットを受信し、第1の送信器から複数の第1のパケットを受信し、更にチャネルを介して第2の受信器に第2のパケットを送信する。第2の送信器は、チャネルのアイドル状態を検出するように構成される。チャネルのアイドル状態を検出すると、第2の送信器は、第2の受信器に第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は第1の受信器に第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行うように構成される。
公开号:JP2011508463A
申请号:JP2009539825
申请日:2007-12-21
公开日:2011-03-10
发明作者:オスヴァルド シメオネ;イェヘスケル バー−ネス
申请人:ニュー ジャージー インスティチュート オブ テクノロジー;
IPC主号:H04W40-12
专利说明:

[0001] 本出願は、2006年12月11日に出願された、名称「Method and System for a Stable Throughput of Cognitive Radio with Relaying Capabilities」の米国特許仮出願第60/874,145号に関し、本特許はその全体が本明細書に組み入れられ、優先権主張の根拠となる。]
背景技術

[0002] 本出願の実施形態は、通信システムにおけるコグニティブ無線の原理の分野に関する。例示的な実施形態は、中継能力を有してコグニティブ無線の安定したスループットを実現する方法及びシステムに関する。]
[0003] 固定された(ライセンスされた)スペクトル割当てには極めて非効率なリソース利用を必要とするという実証に基づいて、コグニティブ無線では、同じ帯域幅上にライセンス(又は1次)無線ノードと非ライセンス(2次又はコグニティブ)無線ノードとの共存が規定される。第1のグループは、いつでもスペクトルにアクセスすることが許可されており、第2のグループは、引用によりその内容全体が本明細書に組み込まれる、S.Haykin「Cognitive radio: brain−empowered wireless communications」、IEEE Journal on Selected Areas Commun.,第23巻、第2号、201〜220頁(2005年2月)においてより詳細に説明されているように、1次ノードのアイドル期間を活用することによって伝送する機会を探している。主な必要条件は、ライセンスされたスペクトルの使用と干渉しないようにするため、2次ノードのアクティビティが1次ノードに対して透過であるべきであることである。]
[0004] この制約事項を強制するメディアアクセス制御(Mac)層での集中化及び分散化プロトコルは、Y.Chen、Q.Zhao及びA.Swami「Joint design and separation principle for opportunistic spectrum access」、信号、システム及びコンピュータに関するAsilomar会議、講演論文集(2006年)、及び、Y.Xing、R.Chandramouli、S.Mangold及びS.Shankar N「Dynamic spectrum access in open spectrum wireless networks」、選択地域通信、IEEEジャーナル、626〜637頁、第24巻、第3号(2006年3月)において研究されており、これらの内容全体は引用により本明細書に組み込まれる。ここで、無線チャネルは、使用中(すなわち、1次ユーザがアクティブ)又はマルコフ連鎖により利用可能(すなわち、1次ユーザがアイドル)としてモデル化される。1次ユーザと2次ユーザとの間の非対称を考慮する物理層のコグニティブ無線の情報理論的研究は、:N.Devroye、P.Mitran及びV.Tarokh「Achievable rates in cognitive radio」、IEEE紀要、情報理論、第52巻、第5号、1813〜1827頁(2006年5月);A.Jovicic及びP.Viswanath「COGNITIVERADIO: ANINFORMATION−THEORETIC PERSPECTIVE」(http://lanl.arxiv.org/PScache/cs/pdf/0604/0604107.pdfでオンラインで利用可能);S.A.Jafar及びS.Srinivasa「Capacity limits of cognitive radio with distributed and dynamic spectral activity」、予稿(http://arxiv.org/abs/cs.IT/0509077);及びKyounghwan Lee及びA.Yener「On the achievable rate of three−node cognitive hybrid wireless networks」、無線ネットワーク、通信及びモーバイルコンピューティング国際会議講演論文集、第2巻、1313〜1318頁(2005年)において提示されており、これらの文献全ての内容全体は、引用により本明細書に組み込まれる。或いは、ゲーム理論は、J.Neel、J.Reed、R.Gilles「The Role of Game Theory in the Analysis of Software Radio Networks」、SDRフォーラム技術会議(2002年)の講演論文集においてコグニティブネットワークで競争スペクトルアクセスを研究する適切な枠組みとして既に提唱されており、本文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる。最後に、コグニティブ無線の概念には、IEEE 802.22作業部会がこれまで取り組んできており、IEEE 802.22作業部会は、C.Cordeiro、K.Challapali、D.Birru及びSai Shankar N、「IEEE 802.22:the first worldwide wireless standard based on cognitive radio」、講演論文集IEEE(DySPAN)、328〜337頁(2005年)において更に詳細に説明されているように、テレビサービスに現在割当てられているスペクトルの2次使用の地域無線ネットワーク規格の定義に向けて活動しており、この文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる。]
[0005] 2つのソース宛先リンクすなわち1次リンク及び2次リンクが同じスペクトルリソース(例えば、図1に示すようなコグニティブ干渉チャネル)を共有するコグニティブネットワークが、Devroye他による画期的論文において及び情報理論的観点からJovicic他において最近調査された。これらの文献においては、コグニティブ送信器は、1次送信器により送信された信号に関する完全な事前情報を有すると仮定されている。(P.Mitran、N.Devroye及びV.Tarokh「On compound channels with side information at the transmitter」、IEEE紀要、情報理論、第52巻、第4号、1745〜1755頁(2006年4月)も参照されたい。本文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる。)しかしながら、内容全体が引用により本明細書に組み込まれる、A.Sahai、N.Hoven及びR.Tandra「Some fundamental limits on cognitive radio」、講演論文集、通信、制御及びコンピュータ(2004年10月)に関するAllerton会議において更に詳細に説明されているように、コグニティブ送信器(又はノード)の無線環境に関する(例えば、1次アクティビティに関する)不完全な情報は、コグニティブ原理の実施にとって重大な阻害要因となることが予想される。更に、1次のトラフィックダイナミックスは、コグニティブ無線の性能を定義する際に極めて重要であるが、ランダムパケット到着は、純粋情報理論的解析に容易には組み込むことはできない。] 図1
[0006] 米国特許仮出願第60/874,145号公報]
先行技術

[0007] S.Haykin「Cognitive radio: brain−empowered wireless communications」、IEEE Journal on Selected Areas Commun.,第23巻、第2号、201〜220頁(2005年2月)
Y.Chen、Q.Zhao及びA.Swami「Joint design and separation principle for opportunistic spectrum access」、信号、システム及びコンピュータに関するAsilomar会議、講演論文集(2006年)
Y.Xing、R.Chandramouli、S.Mangold及びS.Shankar N「Dynamic spectrum access in open spectrum wireless networks」、選択地域通信、IEEEジャーナル、626〜637頁、第24巻、第3号(2006年3月)
N.Devroye、P.Mitran及びV.Tarokh「Achievable rates in cognitive radio」、IEEE紀要、情報理論、第52巻、第5号、1813〜1827頁(2006年5月)
A.Jovicic及びP.Viswanath「COGNITIVERADIO: ANINFORMATION−THEORETIC PERSPECTIVE」(http://lanl.arxiv.org/PScache/cs/pdf/0604/0604107.pdfでオンラインで利用可能)
S.A.Jafar及びS.Srinivasa「Capacity limits of cognitive radio with distributed and dynamic spectral activity」、予稿(http://arxiv.org/abs/cs.IT/0509077)
Kyounghwan Lee及びA.Yener「On the achievable rate of three−node cognitive hybrid wireless networks」、無線ネットワーク、通信及びモーバイルコンピューティング国際会議講演論文集、第2巻、1313〜1318頁(2005年)
J.Neel、J.Reed、R.Gilles「The Role of Game Theory in the Analysis of Software Radio Networks」、SDRフォーラム技術会議(2002年)の講演論文集
C.Cordeiro、K.Challapali、D.Birru及びSai Shankar N、「IEEE 802.22:the first worldwide wireless standard based on cognitive radio」、講演論文集IEEE(DySPAN)、328〜337頁(2005年)
P.Mitran、N.Devroye及びV.Tarokh「On compound channels with side information at the transmitter」、IEEE紀要、情報理論、第52巻、第4号、1745〜1755頁(2006年4月)
A.Sahai、N.Hoven及びR.Tandra「Some fundamental limits on cognitive radio」、講演論文集、通信、制御及びコンピュータ(2004年10月)
G.Ganesan及びY.Li「Cooperative spectrum sensing in cognitive radio networks」、講演論文集、DySPAN)、137〜143頁(2005年)
S.M.Mishra、A.Sahai及びR.W.Brodersen「Cooperative sensing among cognitive radio」、講演論文集IEEE ICC(2006年)
R.Rao及びA.Ephremides「On the stability of interacting queues in a multi−access system」、IEEE紀要、情報理論、第34巻、918〜930頁(1988年9月)
R.M.Loynes「The stability of a queue with non−independent inter−arrival and service times」、講演論文集、ケンブリッジ哲学学会58、497〜520頁(1962年)
Rao他並びにW.Luo及びA.Ephremides、「Stability of interacting queues in random−access systems」、IEEE紀要、情報理論、第45巻、第5号、1579〜1587頁(1999年6月)
D.P.Bertsekas著「Nonlinear programming」、Athena Scientific(2003年)
M.Sharif及びB.Hassibi「On the capacity ofMIMO broadcast channels with partial side information」、IEEE紀要、情報理論、第51巻、第2号、506〜522頁(2005年2月)]
[0008] 例示的な実施形態の態様は、コグニティブ無線システムの2次リンクの平均スループットを増大させてシステムの安定性を確保することに関する。]
[0009] 一実施形態においては、コグニティブ無線システムは、無線チャネルを介して第1の受信器と通信して、複数の第1のパケットを受信し且つチャネルを介して第1の受信器に第1のパケットを送信する第1の送信器と、チャネルを介して第2の受信器及び第1の受信器と通信して、複数の第2のパケットを受信し、第1の送信器から複数の第1のパケットを受信し、更にチャネルを介して第2の受信器に第2のパケットを送信する第2の送信器とを含む。第2の送信器は、チャネルのアイドル状態を検出するように構成される。チャネルのアイドル状態を検出すると、第2の送信器は、第2の受信器に第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は第1の受信器に第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行うように構成される。]
[0010] 第2の送信器は、第1の送信器から第1の受信器への第1のパケットの少なくとも1つの送信の検出状態に基づいて、第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行うように構成することができる。]
[0011] 第2の送信器は、第1のパケットの少なくとも1つの送信が不成功であると検出された場合に第1のパケットの少なくとも1つを中継するように構成することができる。]
[0012] 第2の送信器は、第1のパケットの少なくとも1つの送信が成功であると検出された場合に第1のパケットの少なくとも1つを中継することを抑制するように構成することができる。]
[0013] 第1の送信器は、第2の送信器による第1のパケットの少なくとも1つの受付を肯定応答するように構成することができる。]
[0014] 第1の送信器が第1のパケットの少なくとも1つを送信した後、第1のパケットの少なくとも1つの送信が不成功であると検出され且つ第1の送信器が第2の送信器による第1のパケットの少なくとも1つの受付を肯定応答した場合に、第1の送信器が第1のパケットの少なくとも1つを再送信することを抑制するように構成することができる。]
[0015] 第2の送信器は送信電力を有することができ、第2の送信器は送信電力を制御することにより第1の送信器のサービス安定性を確保するように構成することができる。]
[0016] 第2の送信器は、第2の受信器に第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は第1の受信器に第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行う際に第1の送信器のサービス安定性を確保するように構成することができる。]
[0017] 第1の送信器はチャネルのライセンスユーザに対応することができ、第2の送信器がチャネルの非ライセンスユーザに対応する。]
[0018] 別の実施形態においては、コグニティブ無線システムを動作する方法は、第1の送信器に複数の第1のパケットを配向して、無線チャネル上で第1の受信器及び第2の送信器に送信する段階と、第2の送信器に複数の第2のパケットを配向して、チャネル上で第2の受信器に送信する段階と、第1のパケットの少なくとも1つを第1の送信器から第1の受信器に送信する段階と、第2の送信器にてチャネルのアイドル状態を検出する段階と、チャネルのアイドル状態が検出されたときに、第2の送信器から第2の受信器に第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は第2の送信器から第1の受信器に第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行う段階とを含む。]
[0019] 第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行う段階が、第1の受信器への第1のパケットの少なくとも1つの送信の検出状態に基づくことができる。]
[0020] 第1の送信器は、チャネルのライセンスユーザに対応することができ、第2の送信器がチャネルの非ライセンスユーザに対応する。]
図面の簡単な説明

[0021] 例示的な実施形態によるシステム構成の図である。
図1のシステム構成における、2次ユーザに許可される最大電力と1次ユーザへの到着率とを示すグラフである。
図1のシステム構成における、1次ユーザへの平均到着率の感度と検出誤差確率成分とを示すグラフである。
図1のシステム構成における、2次ユーザに許可されるスループット最大化電力と1次ユーザへの到着率の上限を示すグラフである。
図1のネットワーク構成における、2次ユーザの最大スループットと1次ユーザへの到着率とを示すグラフである。
別の例示的な実施形態によるシステム構成図である。
図5のシステム構成における、2次ユーザに許可される最大電力と1次ユーザへの到着率とを示すグラフである。
図5のシステム構成における、2次ユーザのサービス確率と1次ユーザ者への到着率を示すグラフである。
図5のシステム構成における、2次ユーザの最大のスループットと1次ユーザへの到着率とを示すグラフである。
図5のネットワーク構成における、2次ユーザの最大スループットを示すグラフである。] 図1 図5
実施例

[0022] 本明細書で説明される実施形態は、2つの単一のユーザリンク、すなわちスペクトルリソースを使用するようにライセンスされた単一ユーザリンク(1次)と、非ライセンスの単一ユーザリンク(2次又はコグニティブ)とを有する事象に関する。コグニティブ無線原理に従って、2次リンクのアクティビティは、1次リンクの性能と干渉しないことが必要とされる。従って、本明細書では、コグニティブリンクは、アイドル状態と感知されたときに限りチャネルにアクセスできることを理解されたい。更に、例示的な実施形態では、(1)ランダムパケット到着、(2)2次リンクでのフェージングに起因する誤差の感知、及び(3)長期測定に基づいた2次送信器の電力割当てについて考慮する。例示的な実施形態によれば、1次リンクにより選択された固定スループットに対して、コグニティブリンク(パケット/スロットにおいて)の最大安定スループットが導出される。]
[0023] 別の実施形態によれば、2次送信器は、1次リンクに向けた「透過な」リレーとして動作するよう構成される。詳細には、目的とする宛先により正しく受信されないパケットを2次送信器により正常に復号することができる。次いで、2次送信器は、これらのパケットを待ち行列に入れて、目的とする受信器に転送することができる。中継を伴う2次リンクの安定スループットは、上述と同じ(又は類似の)条件下で引き出すことができる。以下で更に詳細に説明するように、中継の特定の特徴(又は利点)は、ネットワークのトポロジ(例えば平均チャネル電力)に依存することができる。]
[0024] 例示的な実施形態においては、1次送信器14に関係する測定誤差及びランダムパケット到着を考慮することによって、図1に示すようなコグニティブ干渉チャネルが更に探索される。より詳細には、1次送信器14及び2次送信器24は、特定のサイズ(例えば、無限大のサイズ)のそれぞれの待ち行列12、22を備え、時間はスロット化される。ここで、2次送信器(又はノード)24は、観測相中に受信信号から1次リンクのタイミングを推測できることは理解される。各スロットの始めに、コグニティブノード24がチャネル30を感知し、アイドル状態を検出した場合にパケット(パケットが待ち行列22内にある場合)を送信する。1次アクティビティの検出は、無線フェージングチャネル30の劣化に起因する誤差が発生する(又は遭遇する)可能性があり、従って、2次リンク20から1次リンク10への起こり得る干渉の原因となる。コグニティブ原理では、2次リンク20の存在が1次リンク10に「透過」である必要があるという概念に基づくので、2次ノード24において適切な措置が導入される(例えば出力制御)。例示的な実施形態においては、システムの安定性(すなわち、常にシステムの待ち行列12、22が有限であること)が当該性能基準として選択される。更なる実施形態においては、1次送信器14により独立して選択される平均スループットを考えると、システムの安定性を保証しながら2次リンク20が持続することができる最大平均スループットが求められる。] 図1
[0025] 別の実施形態においては、2次送信器54は、中継能力(例えば、図5を参照)を実現する。ここで、1次リンク40上の直接チャネルは、1次送信器44から2次送信器54までのチャネルに対して弱い(又は相対的に弱い)。この場合、2次送信器54にパケットを中継してもらうことにより、1次送信器44の待ち行列42を空にする助けとなり、その結果、2次送信器に対し送信機会を提供することができる。更なる実施形態によれば、コグニティブ送信器54による1次パケットの中継により、2次リンク50(1次リンク40の固定選択スループットにおける)の安定スループットが高くなる。] 図5
[0026] I.システムモデル]
[0027] 再度図1を参照すると、単一リンク1次通信10が使用中であり、2次(コグニティブ)単一リンク20は、利用可能なときはいつでもスペクトルリソース30を使用することに関心がある。本システムは、以下のように物理層パラメータ及びMACの動的特性を包含する。] 図1
[0028] A.Mac層モデル]
[0029] 1次及び2次の送信ノード14、24の両方は、着信パケットを格納する一定の容量(例えば、無限容量)のバッファ12、22を有する。時間がスロット化され、各パケットの送信には1つのスロット(全てのパケットが同じビット数を有する)が必要である。各ノードでのパケット到着プロセスは独立したものであり、1次ユーザ14については平均λp[パケット/スロット]、コグニティブ24についてはλs[パケット/スロット]で固定である(図1を参照)。無線チャネル30に対する劣化(例えば、フェージング)に起因して、パケットは、目的とする宛先により誤って受信される可能性があり、これには再送信が必要である。ここで、ACKnowledgment(ACK;肯定応答)メッセージ及びNot−ACKnowledgment(NACK;否定応答)メッセージの送信のオーバーヘッドも存在することは、当業者には認識されるであろう。] 図1
[0030] コグニティブ原理に従って、1次リンク10は、待ち行列12内に送信すべき何らかのパケットを有するときは常にチャネル30を利用する。一方、2次(コグニティブ)送信器24は、各スロットにおいてチャネル30を感知し、アイドルスロットを検出した場合に待ち行列22からパケット(存在する場合)を送信する。ここでは、スロットは、コグニティブノード24に対して適切な検出時間間隔を許容する程十分に長いものである。以下で論じるように、フェージングに起因して受信劣化が生じるので、2次送信器24には、1次ユーザ14の存在を検出している間に誤差が生じる(又は遭遇する)可能性がある。別の実施形態においては、以下で更に詳細に説明するように、Mac層は、2次ノードが1次ユーザに対するリレーとして動作できるように構成されることになる。(図5を参照)] 図5
[0031] B.物理層モデル]
[0032] 図1を参照すると、任意の対のノード間の無線伝播は、独立した固定Rayleigh(レイリー)フラットフェージングチャネルhi(t)に影響され、E[|hi(t)|2]=1(tは時間を示し、時間スロットを時間的に超える)と仮定される。ここで、瞬時電力|hi(t)2|の累積分布関数は、P[|hi(t)|2]=1−exp(−x)である。チャネルは、各スロット(ブロック−フェージング)において一定である。平均チャネル電力利得(シャドーイング及び経路損失に起因した)はγiとして示され、ここでiは、1次接続では「P」で示され、2次接続では「S」で示され、2次送信器と1次受信器との間のチャネルでは「SP」で示され、1次送信器と2次送信器との間のチャネルでは「PS」で示される。] 図1
[0033] 一実施形態においては、1次ノードは正規化電力PP=1で送信し、一般性を失わずに、全受信器での雑音電力スペクトル密度もまた1に正規化される。2次ノード(使用時)により送信される電力はPs≦1である。一実施例においては、瞬間的な受信信号対雑音比(SNR)γi|hi(t)|2Piが、送信モードの選択を考えたときに固定である所与の閾値βiを上回る場合、所与のパケットの送信は成功とみなされる。従って、1次又は2次リンクの機能停止(パケット受信の不成功)の確率は、(i=「P」又は「S」)以下で示される。

(1)]
[0034] 一実施例においては、1次リンク及び2次リンクは、異なる信号対雑音比要件[β]p≠[β]s)で送信モードを利用することができる。]
[0035] 瞬間的なSNRγPS|hPS|2が閾値αよりも大きい(PP=1であることを想起されたい)場合、コグニティブノードは、1次ユーザの送信を正確に検出することができる。検出プロセスのエラーの確率は以下になる。

(2)]
[0036] ここで、2次ノードが1次ノードの信号を復号できるときは常に、その存在を検出することもでき、すなわち、α<βpである点を理解されたい。更に、1次ユーザが送信中でないときは常に、2次送信器は、0のエラー率(誤警報)でアイドルスロットを検出できる点は理解される。この理解事項は、他のシステムからの干渉が無視できると仮定された今回の状況においては妥当なものである。以下で更に詳細に説明するように、誤警報の非ゼロの確率がある場合の分析は、本明細書で提示される開示内容から得られることが当業者には認識されるであろう。]
[0037] C.分析される問題]
[0038] 2次送信器は、以下の2つの(潜在的に)矛盾する目標、すなわち、(i)アクティビティを1次ノードリンクに対し「透過」にすること(以下で更に詳細に説明する)、及び(ii)自己の安定スループットを最大にすることを目的として、チャネル(γP、γS、γPS、γSP)及びシステムパラメータ(α、βP、βS、λP)の統計データに基づいてその送信電力PS≦1を選択できる点は本明細書で理解される。2つの所見は適切なものである。]
[0039] 1.1次ユーザへのコグニティブノードの「透過性」は、本明細書では、1次ユーザの待ち行列の安定性に関して定義される。すなわち、2次ノードのアクティビティの結果として、1次ノードは、その待ち行列が安定した状態を保つのが保証される。逆に、特定の実施形態においては、1次ノードにより発生する平均遅延の増大に関する制約がない。その結果、特定の実施形態は、遅延の影響を受けない用途に好適である。]
[0040] 2.(平均)チャネルパラメータ(γP、γS、γPS、γSP)の認識は、コグニティブ送信器で仮定される。ここでの前提は、仮定された固定フェージング事象において、コグニティブノードが、コグニティブサイクルの観測相中にこれらのパラメータを推測するのに十分な時間を有することである。この目標を達成するための実施可能な解決策は、アイドルスロット中に2次受信器と連携して構築することができる(コグニティブネットワークにおける協働検出に関する更なる情報については、G.Ganesan及びY.Li「Cooperative spectrum sensing in cognitive radio networks」、講演論文集、DySPAN)、137〜143頁(2005年)、及びS.M.Mishra、A.Sahai及びR.W.Brodersen「Cooperative sensing among cognitive radio」、講演論文集IEEE ICC(2006年)を参照。これらの文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる)。一実施例においては、システムパラメータβpは、1次ノード通信についての2次リンクで利用可能な事前認識の一部である。更に、更なる実施形態においては、1次ノードリンクにより選択されるスループットλPは、アイドルスロットの一部を観測し、2次受信器により送られたACKメッセージ/NACKメッセージを測定することによって推定することができる。]
[0041] III.コグニティブノードの安定スループット]
[0042] 以下で説明する実施形態は、システムが安定した状態を保つことを条件として、所与の(固定)スループットλPについて2次ノードが維持することができる最大スループット(すなわち、平均到着率)λSに関する。換言すれば、1次ユーザは、2次ノードの存在を無視して自己到着率λPを選択する。その後、1次ユーザのアクティビティが利用可能な残りのアイドルスロットをできる限り多く利用すると同時にシステムの安定性に影響を与えないように送信モード(例えば電力PS)を選択することが、コグニティブユーザのタスクである。]
[0043] 安定性は、システムの待ち行列全てが安定であるものと定義される。一実施例においては、無限になる時間tにおいて、空である確率が非ゼロのままである場合、及びその場合に限って待ち行列は安定であると考えられる。

ここで、Qi(t)は、時間tでのi番目の待ち行列の未完了の仕事(パケットで)を示す。安定性の代替的定義は、R.Rao及びA.Ephremides「On the stability of interacting queues in a multi−access system」、IEEE紀要、情報理論、第34巻、918〜930頁(1988年9月)において更に詳細に説明されており、本文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる。待ち行列システムの到着率及び出発率が固定である場合、Loynesの定理を用いて安定性をチェックすることができる(R.M.Loynes「The stability of a queue with non−independent inter−arrival and service times」、講演論文集、ケンブリッジ哲学学会58、497〜520頁(1962年)を参照。本文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる)。ここで、平均到着率λiが平均出発率μiよりも小さい、すなわちλi<μiである場合、i番目の待ち行列は安定しており、他方、平均到着率λiが平均出発率μiよりも大きい場合、待ち行列は不安定であり、最後に、λi=μiの場合、待ち行列は、安定又は不安定のいずれかの可能性がある。Loynesの定理が適用可能であるときはいつでも、一実施例においては、平均出発率μiは、i番目の待ち行列の最大安定スループットと定義される。]
[0044] 更に詳細には、1次ノード送信器の観点からシステムが考慮される。コグニティブ原理に従って、1次ノードリンクは、利用可能であるときは常に帯域幅を利用したい2次ノードの存在に気づかない。従って、1次ノードノードが関係している限り、本システムは、単一の待ち行列(自己の)から成り、固定出発率(チャネルフェージングプロセスhP(t))が固定であること起因する)により特徴付けられ、

である。更に、Loynesの定理により、率μPmaxは、1次ユーザにより「知覚される」最大安定スループットである。換言すれば、1次ユーザは、以下を満たす任意の率λPを選択することが許容される。

(4)]
[0045] 測定誤差のないシステムにおいては、コグニティブリンクは、1次ユーザのアクティビティを検出している間どのような誤差も発生しない(又は遭遇しない)。従って、1次ノードリンクに対してどのような干渉も引き起こすことなくアイドルスロットにおいてチャネルにアクセスすることができ、2つの送信器の待ち行列は相互作用しない。2次送信器での出発率は、チャネルプロセスhS(t)の固定性に起因して固定であり、

に等しい平均値を有するということになる。μSmax(Ps)の第2項は、1次ノードの待ち行列内にはパケットが存在しないときにだけ2次ノードがチャネルにアクセスする制約を施行する。Littleの定理に従って、

ここで、式(1)により以下が得られる。

(5)]
[0046] 従って、測定誤差なしの場合には、2次リンクの最大スループットは、最大値に等しい伝送電力PSが達成され、すなわちPS=1である。更に、これは、2次リンクの機能停止率に応じて1次リンクのアクティビティにより利用可能に残されている「残留」スループット

の一部である。]
[0047] コグニティブノードは、各スロットでチャネルを感知し、1次ノードからアクティビティが測定されなかった場合、電力PS≦1(少なくとも1つのパケットが待ち行列にあることを条件として)で送信を開始する。しかしながら、検出プロセスの誤差に起因して、2次ノードは、1次送信により占有されたスロットでさえ確率Pe(式(2)を参照)で送信(同じ電力PSで)を開始する(又は開始することができる)(同様に、少なくとも1つのパケットがその待ち行列にあることを条件として)。これによって、1次リンク上での通信に対する干渉が引き起こされ、その結果、1次ノードの実スループットが低下する。ここで、1次送信器及び2次送信器の待ち行列システムは相互作用していることが分かる。従って、出発率の固定性を保証することができず(又は保証されない可能性がある)、Loynesの定理は、適用可能ではない(又は、適用できない可能性がある)(Rao他並びにW.Luo及びA.Ephremides、「Stability of interacting queues in random−access systems」、IEEE紀要、情報理論、第45巻、第5号、1579〜1587頁(1999年6月)を参照されたい。本文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる)。]
[0048] コグニティブノードが1次ノードの待ち行列の安定性を保証するために送信できるようにする最大電力PSについて、以下で更に詳細に説明する。]
[0049] チャネルパラメータ(γP、γPS、γSP)及びシステムパラメータ(α、βP、λP)を考慮すると、

である場合、2次ユーザは、1次ノードの待ち行列の安定性に影響を及ぼすことなく、あらゆる電力PSを利用することができ、特定の実施形態においては、PSはその最大値に等しいように設定され、すなわちPS=1である。

である場合、コグニティブノードが利用できる最大電力は、以下である。

(6)]
[0050] 1次ノード及び2次送信ノードの待ち行列間の相互作用に起因して、システムの安定性を調査するために、Loynesの定理を直接利用することはできない。上記に対処するために、優性と呼ばれる変換システムを検討する。これは、元のシステムと同じ安定特性を有し、同時に、相互作用しない待ち行列を提示する。当該設定においては、優性システムは、本明細書で説明する元の設定を以下のように修正することにより構成することができる。QS(t)=0の場合、2次ノードは、アイドルチャネルを感知したときは常に、「ダミー」パケットを送信し、その結果、待ち行列が空か否かに拘わらず、場合によっては1次ユーザと引き続き干渉する。Luo他によれば、元のシステムが安定している場合、及びその場合に限り、この優性システムが安定していることが分かる。実際、一方では、優性システムの待ち行列は、元のシステムの待ち行列よりも常に大きなサイズを有する(従って、優性システムが安定している場合、元のシステムは安定している)。他方、飽和状態では、優性システムにおいて「ダミー」パケットを送る確率はゼロであり、2つのシステムは識別可能ではない(従って、優性システムが不安定な場合、元のシステムは不安定である)。更に後で詳細に説明するように、優性システムにおいては、出発率は固定プロセスであり、従って、Loynes定理が、元のシステムの安定性について種々の結論を導き出す上で適用可能である。]
[0051] 命題1の直接の結果として、2次ノードは、

において、
最大電力PS=1を利用することができ、
ここで、

(7)]
[0052] 図2は、それぞれの実施形態による1次ユーザλPにより選択されたスループットに対する、2次ユーザに許容される最大電力PS(式(6)を参照)を示し、βP/γP=−5dB(Pout,P=0.27を意味する)、γSP=10、15、20dB、α/γPS=−5dB(Pe=0.27)。ここでは、確率Peの大きな値は、例えば、図2に示す結果の良好な視覚化を保証するように選択されている。パラメータの他の値に関する方式の性能は、提示された結果から定性的に推測することができることは、当業者には認識されるであろう。ここでは、1次ユーザが選択することができる最大率は、式(4)のμPmax=0.73であり、2次ノードが1と比較して電力を低減しなければならない式(7)の1次率

は、増大するγSPに対しては低減される。検出誤差確率に対する

の感度が図3に示されており、比率

がγSP=10、15、20dBでは同様にα/γPSに対してプロットされており、Pe→1(増大するγPS)については、この比率は、γP/βP/(γSP+γP/βP)になる傾向があり、一方、Pe→0(減少する)α/γPSでは、比率は1になる傾向があり、コグニティブノードは、式(4)内の任意のλPについて最大電力を使用することが許容される。] 図2 図3
[0053] 次に、コグニティブノードでの待ち行列プロセスについて更に詳細に説明する。ここでは、システムが安定であるという制約下で2次ノードにより維持可能な最大スループットを得るという当初の問題に取り組む。以下に示すように、この問題は、送信された電力PSに対して最適化される(上記の命題1で記載された制約下で)。実際には、PSの選択には固有のトレードオフが存在する。一方では、増大しているPSにより、1次リンクに対する干渉が増大し、これによりコグニティブノードにおける送信機会の確率が限定される。他方では、増大しているPSにより、2次リンク上での正確な受信の確率が向上する。]
[0054] 命題2:チャネルパラメータ(γP、γS、γPS、γSP)及びシステムパラメータ(α、βP、βS、λP)を考慮すると、1次ユーザの待ち行列の安定性が維持される(コグニティブノードの「透過性」)という理解のもとで、コグニティブユーザの最大安定スループットは、以下の最適化問題を解決することにより得られる。

(8)
ここで、2次リンクのスループットは、以下を示し、

(9)
式(7)により

が得られる。式(8)に記載の最適化問題は、1次元探索を必要とし、D.P.Bertsekas著「Nonlinear programming」、Athena Scientific(2003年)において説明されるような、標準な方法を用いて解くことができ、本文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる。ここで、2次ノード(セクションIIを参照)での誤警報Pfaの非ゼロの確率を仮定すると、結果は、1−Pfaによる、式(9)における達成可能なスループットμS(PS)のスケーリングであることが、当業者により認識されるであろう。上記の命題2に関する更なる詳細を後で提示する。]
[0055] 図4a及び図4bは、図2及び3図の場合と同じ条件(βP/γP=βS/γS=−5dB、γSP=5、α/γPS=−5dB)におけるコグニティブノードと1次ユーザλPの選択スループットにおける、最適送信電力PSと、対応する最大スループットμSとを示す。詳細には、図4aは、上限(式(6)を参照)(破線)とスループット最大化電力PSの両方を示し、一方、図4bは、対応する最大スループットμSを示す。式(9)から予想されるように、最適PSが1に等しい限り、最大スループットμSは、λPに対して線形的(又はほぼ線形的に)減少する。参考として、感知誤差がコグニティブリンクで発生しない場合を考慮した、式(5)の最大安定スループット

が示されている。] 図2 図4a 図4b
[0056] IV.中継を伴うコグニティブノードの安定性スループット]
[0057] ここで、コグニティブノードが1次ノードリンクの(「透過」)リレーとして動作することを可能にする、セクションIIで提示されたシステムモデルの修正形態について更に詳細に説明する。更に正確には、一実施形態においては、2次ノードは、目的とする宛先により受信に成功しなかった1次ユーザのパケットを転送することが許容される。その際に、本システムは、1次ノードには「見えない」2次ノードを規定するコグニティブ無線原理に違反しないように設計される(例えば、システムの例証として図5を参照)。先に説明したように、2次送信器54に中継能力を付加することにより得られる1つの特徴は、以下の通りである。1次ノード送信器44から2次送信器54への伝播チャネル(γPS)が、直接チャネルγPに対して有利である場合、パケットを2次送信器54により中継してもらうことで、1次送信器44の待ち行列42を空にするのを助けることができる。これにより、2次送信器の送信の機会が創出されるようになる。コグニティブノード54における利用可能スロット数の増加は、自己パケットの送信と中継パケットの送信間で共有されなければならないことは、当業者には認識されるであろう。次に、この修正構造の特徴(又は利点)の評価は、自明なことではないので、以下で更に詳細に説明する。] 図5
[0058] A.中継を伴うMac層システムモデル]
[0059] ここで、一実施形態によれば、セクションIIで提示したMac層モデルは、2次ノード54にて付加された中継能力を考慮するために修正される。主な仮定(例えば、無限バッファ、スロット化伝送、到着プロセスの固定性、式(2)の検出誤差確率Peで2次ノードによるチャネル感知)に変更はない。一実施形態によれば、唯一の差異は、コグニティブノードの伝送方式及びACK/NACKメッセージの交換に関する詳細に関連するものである。図5を参照すると、コグニティブノード54は、2つの待ち行列、すなわち、自己パケット(QS(t))を収集する待ち行列52と、1次宛先(QPS(t))に中継されることになる1次送信器によって受信されるパケットを含む待ち行列51とを有する。1次ノードノード44により送信されたパケットは、実際には、目的とする宛先(例えば、受信器46(NACKメッセージで事象を通知する))により誤って受信されるが、2次送信器54(ACKメッセージを送る)が正しく受信することができる。この場合、1次ソース44は、宛先46により正しく受信されたかのようにその待ち行列42からパケットを削除し、次いで、2次送信器54がパケットをその待ち行列51QPS(t)内に入れる。(これは、1次ユーザに対する2次ユーザの透過性のコグニティブ無線原理から少し逸脱しているが、実際には、2次アクティビティにより、1次送信器が、同じパケットについて2つの肯定応答を受信することができる。ここで、一実施例においては、これは、少なくとも1つの肯定応答が肯定である場合には、単にパケットを正しく受け取ったものとしてみなすことになる)ここで、1次宛先46及び2次送信器54の両方が正しく信号を復号した場合、2次送信器54は、(宛先からのACKメッセージの受信時に)パケットをその待ち行列内には含まない。] 図5
[0060] 一実施例においては、2次ノード54がアイドルスロットを感知する(更に、式(2)の誤差確率Peで感知する)ときは常に、パケットを確率εで待ち行列51QPS(t)(1次ノードのパケット)から、及び確率1−εで第2の待ち行列52QS(t)(自己パケット)から送信する。従って、中継のない場合と同様に、2次ノード54は、以下の目標、すなわち(i)1次ノードの待ち行列の安定性を保持する(コグニティブノードの「透過性」)こと、(ii)自己安定スループットを最大化することを目指して、チャネル(γP、γS、γPS、γSP)及びシステムパラメータ(α、βP、βS、λP)の統計データに基づいて送信電力PS≦1及び確率εを選択することができる。]
[0061] B.システム分析]
[0062] 1次ユーザは、2次ユーザのアクティビティには気付かない。従って、中継なしの場合と同様に、式(4)で記載された範囲の平均率を選択する(上記のセクションIII(B)を参照)。コグニティブノードが1次ノードの待ち行列の安定性を保証するために送信が許容される最大電力PSは、以下で得られる。]
[0063] 命題3:チャネルパラメータ(γP、γPS、γSP)及びシステムパラメータ(α、βP、λP)を考慮]
[0064] (10)


である場合、2次ユーザは、1次ノードの待ち行列の安定性に影響することなく、任意の電力PSを利用することができ、特に、PSはその最大値に等しい;PS=1と設定することができる。]
[0065] である場合、コグニティブノードが利用することができる最大電力は、以下になる。

(11)]
[0066] セクションIIIと同様に、システムの待ち行列の相互作用に起因して、優性システムの概念を利用する。図5に示す実施形態においては、優性システムは、元のシステムに対する以下の修正により定義することができる。QPS(t)=0(又は、QS(t)=0)の場合、2次ユーザは、アイドルチャネルを感知して第1の待ち行列(又は第2の待ち行列)が選択されたときは常に「ダミー」パケットを送信し続け、従って、場合によっては、待ち行列が空か否かに拘わらず1次ユーザに引き続き干渉する。これは後で更に詳細に説明する。] 図5
[0067] 命題3の直接的な結果として、2次ノードは、

において最大電力PS=1を利用することができ、ここで、

(12)]
[0068] 従って、中継は、1次ノード平均出発率を(ΔμPだけ)向上させ、その結果、コグニティブノードが全出力で送信することが許容される1次ユーザスループットの範囲が増大する。]
[0069] 上記のセクションIII(D)で説明した中継なしの場合と同様に、2次μSの最大安定スループットを見つける課題は、送信された電力PSに対して最適化される(命題31で設定された制約下で)。しかしながら、ここでの分析は、一実施例においては、2次ノードは、待ち行列51QPS(t)と待ち行列52QS(t)のどちらの待ち行列が提供されるかを区別する確率εを選択する自由度が付加されることにより複雑になる。主な結果を中継なしの場合での命題3を性格に反映する命題4で要約する。]
[0070] 命題4:チャネルパラメータ(γP、γS、γPS、γSP)及びシステムパラメータ(α、βP、βS、λP)を考慮し、1次ユーザの待ち行列の安定性が維持される(コグニティブノードの「透過性」)仮定の下で、コグニティブユーザの最大安定スループットは、以下の最適化問題により定められる。

(13)
ここで、2次リンクのスループットは、以下を示す。

(14)
これは、1次ノードのスループットに依存し、

(15)
式(8)と同様に、この問題は、Bertsekasで説明されるような標準的な方法を用いて解くことができる。命題2と同様に、2次ノード(セクションIIを参照)での誤警報Pfaの非ゼロ確率を仮定すると、結果として、1−Pfaによる、式(14)での達成可能なスループットμS(PS)のスケーリングとなる。]
[0071] 式(13)において、命題3の結果に従って、第1の制約により送信される電力が制限され、1次ノードQP(t)の待ち行列の安定性が確保されるようになる。他方、第2の制約により、待ち行列QP(t)の安定性を保証するのに必要とされる確率εは、実際には、μS=0となるので、等価の場合が除外される確率である。ここでは、中継なし(例えば命題2を参照)の場合とは対照的に、最適化問題(13)には、QPS(t)の安定性、すなわちεに関する制約に起因して、何らかのλPについては実現可能点がない場合がある。例えば、1次送信器と2次送信器間の動作停止の確率Pout,PSがPout,Pよりも遙かに小さく、同時に2次送信器と1次受信器間の動作停止の確率Pout,SPが大きいと仮定すると、この場合、トラフィックの大部分は、2次受信器に向う出発率が小さいことに起因してオーバーフローする待ち行列QPS(t)を通過することは明らかである。]
[0072] この問題に対する実施可能な解決法は、1次送信器により受信が成功した(且つ、目的とする宛先で誤って復号された)パケットの一部(すなわち0≦f≦1)のみを2次送信器に受け付けさせるようにすることができる。この場合において、式(13)に類似した最適化問題を設定することができ、これにより、2次送信器は、電力PS及び確率ε及びfを選択する自由度を有する。]
[0073] C. 数値結果]
[0074] 命題4の結果は、図6a、図6b、図6c及び図7により裏付けられる。図6a、図6b及び図6cは、命題4から得られた最適電力PS、最適確率ε及び最大安定スループットμSと、1次ノードλPにより選択されたスループットとを示す。一実施例においては、パラメータは、γP=4dB、γS=γSP=γPS=10dB、α=0dB、βP=βS=4dBとして選択される。ここでは、「リレー」を起点、終点とした平均値チャネル利得は、直接的な1次リンクγPよりも6dB良好である。1次ノードの最大率は、

である。(例えば式(4)を参照)。図6aは、非中継モードにおいては、コグニティブノードが、

前後までだけ最大電力を伝達することができる(例えば式(7)を参照)が、中継有りの場合、コグニティブノードは、式(4)で規定された範囲全体で最大電力を伝達することができることを示している。更に、図6bに示すように、すなわち、この場合の待ち行列51QPS(t)は常に安定可能であり、すなわち、式(13)から結果として生じる最適確率εは、対象範囲において1を下回る。最後に、図6cは、中継なし(命題2)の場合と、中継有り(命題1)の場合の最大スループットを比較し、十分に大きなλPが得られる中継の関連利点を示している。] 図6a 図6b 図6c 図7
[0075] 中継を使用する性能上の利点が図7で更に例示されており、ここでは2次ユーザ54μSの最大スループットが、固定

に対してプロット化される(中継の場合の式(4)を参照)。更に詳細には、平均到着率は、モデルにより式(4)に限定されるので、任意の小さいδ<0に対して、

である。ここで、

では、中継なしのコグニティブノード54のスループットはゼロであり、従って、当該図は、中継により得られる利得を測定している(図6cも参照)。別途記載されない場合、パラメータは、上の実施例の場合のように選択される。図は、γPに対してコグニティブノード54(γSP及びγPS)を起点及び終点としてチャネルの品質が高くなる(同じ率で)と中継の利得が増大し、この利点は、直接チャネル利得の方が小さいほど関連性が高い(2つの曲線をγP=4dB及び7dBと比較する)ことを示している。] 図6c 図7
[0076] 更に、上述の実現可能性及び安定性の問題が、図7で例示されている。2次送信器54に対する良好なチャネルγPS及び弱い直接チャネルγPが存在するときは常に、トラフィックの大部分は、2次送信器にリダイレクトされる。一方、これは、2次送信器による送信に対して利用可能スロットを増大させる一助となる。これに反して、2次送信器54から1次ノード宛先46まで十分に良好なチャネルγSPによりサポートされない場合、2次送信器は、は1次送信器から到来する特別なトラフィックを送出することができない。従って、最適化問題(13)には実現可能な解決策はなく、2次ノードのスループットはゼロである。この問題の解決策は、上記で説明した技法の実施とすることができ、これによって、2次送信器は、1次送信器のパケットの一部のみを受け付ける。] 図7
[0077] 本明細書で説明するように、1つのライセンス(1次ノード)リンクと1つの非ライセンス(2次又はコグニティブ)リンクとを含むコグニティブ干渉チャネルを固定フェージング環境で検討した。2次リンクのアクティビティは、1次リンクの待ち行列の安定性に影響しない場合、1次ノードに「透過である」とみなした。この理解、及び2次送信器での電力割当ての考慮に基づいて、1次ノードリンクのアクティビティを感知する際の不可避的誤差は、2次リンクにより達成可能な最大安定スループットを制限するものであることが既に分かっている。この問題を軽減するために、例示的な実施形態においては、元のコグニティブ干渉チャネルの修正が提案されており、2次送信器が、1次ノードのトラフィックに対して「透過な」リレーとして動作する。数値結果から、このような解決策の利点は、ネットワークのトポロジーに依存する(場合がある)ことが示される。]
[0078] 図において例示され且つ上記で説明された例示的な実施形態は、現在好ましいものであるが、これらの実施形態は単なる例証として提示されているに過ぎない点を理解されたい。本発明は特定の実施形態に限定されず、それでも添付の請求項の範囲及び精神に含まれる様々な修正、組み合わせ及び置換にまで拡張される。]
[0079] VI.補遺]
[0080] A.命題1に関する更なる詳細]
[0081] 1次の待ち行列サイズ(パケットで)は、QPP(t)=(QP(t−1)−XP(t)++YP(t))として展開され、ここで、YP(t)は、スロットt(E[YP(t)]=λP)の到着件数を表す固定プロセスであり、XP(t)は、出発プロセス(固定であることが立証される)である。関数()+は、(x)+=max(x,0)として定義される。優性システムの定義を利用して機能停止には再送信が必要であることをリコールすることにより、出発プロセスは、以下のように記述することができる。

(16)
ここで、1{・}は、角括弧で囲まれた事象の指標関数であり、OD(t)は、コグニティブノードが1次ユーザの進行中のアクティビティを正しく識別する(よって干渉しない)事象を示しており、これは、確率1−Peで起こり(式(2)を参照)、OP(t)は、1次ユーザによる成功した送信の事象(2次ユーザは干渉しないと仮定)を表し、これは、確率1−Pout,Pで起こり(式(1)を参照)、OcD(t)は、OD(t)の補集合であり、O’P(t)は、2次ユーザが干渉しないことを仮定して、1次ユーザによる成功した送信の事象を表し、これは、確率1−P’out,Pを有する(以下の式(19)を参照)。式(16)の全ての事象が固定チャネルプロセスにのみ依存するので、出発プロセスXP(t)は、

により得られる平均値を有する固定プロセスである(同様の分析についてLuo他も参照)。式(1)、(2)及び(19)を代入後、平均出発率により結果として以下となる。

(17)
関与するプロセスが固定であることから、1次ノード待ち行列は、μP(PS)>λPである限り安定している(Loynesの定理)と結論付けることができる。λPの所与の選択値については、これにより、命題1で述べたように、2次ユーザが利用することができる電力に制限が課せられる。]
[0082] B.P’outの導出]
[0083] 1次ユーザの送信がコグニティブ送信器により干渉される場合、1次受信器での信号対干渉雑音比(SINR)は、以下で示される。

(18)
M.Sharif及びB.Hassibi「On the capacity ofMIMO broadcast channels with partial side information」、IEEE紀要、情報理論、第51巻、第2号、506〜522頁(2005年2月)(この文献の内容全体は引用により本明細書に組み込まれる)(すなわち式(15))の結果を用いて、累積分布関数が以下のように評価される。

(19)]
[0084] C.命題2に関する更なる詳細]
[0085] 2次ノードでの待ち行列サイズ(パケットで)は、QS(t)=(QS(t−1)−XS(t)++YS(t))として展開され、ここで、YS(t)は、スロットt(E[YS(t)]=λSの到着件数を表す固定プロセスであり、XS(t)は、出発プロセス(固定プロセスであることが立証される)である。ここで、出発プロセスは、

として表すことができ、OS(t)は、2次ユーザによる(自己受信器への)成功した送信の事象であり、その確率は1−Pout,Sである(式(1)を参照)。AS(t)は、スロットtがコグニティブノードによる送信に利用可能である事象を示す。1次ユーザの待ち行列が構造により固定であるので、コグニティブノード(AS(t)により定義)のスロットの利用可能プロセスは、固定プロセスである(Rao他を参照)。更に、考慮したMacモデルに起因して、利用可能確率は、1次ユーザの待ち行列内に0パケットを有する確率に相当する(Littleの定理、D.Bertsekas及びR.Gallager、データネットワーク、プレンティスホール(1987年)(本文献の内容全体は、引用により本明細書に組み込まれる)において説明されている)。

(20)
このため、XS(t)は固定であり、平均が、

(21)
であり、Loynesの定理を用いて、2次ノードの安定スループットが、条件λS<μPSにより制限される。最後の式は、上記で検討した送信電力PSの選択においてトレードオフを明確に示す。実際に、式(1)及び(17)に基づいて、式(21)の2つの項は、反対に送信電力PSに依存し、第1は、PSの増大に対して減少し、第2は増大する。式(21)において式(20)、(1)及び(17)を当てはめることにより、代数計算で式(9)が得られ、これはPSが凹状であることを示している。代数計算により、結果的に式(9)となり、これによりPSが凹状であることが分かる。関連プロセスの固定が示されると、命題2は、命題1及びLoynesの定理の直接的な結果である。]
[0086] D.命題3に関する更なる詳細]
[0087] 1次待ち行列の出発率は、

を満足し、ここで、O’’P(t)は、2次ユーザは干渉しないと仮定して、1次ユーザによる成功した送信の事象を表し、これは確率1−P’’out,Pで起こり、ここで、

(22)
である。式(22)の機能停止確率は、ここでは、1次ノードによる送信が、パケットが目的とする宛先(確率exp(−βP/γP)で)により、又はコグニティブノードにより(確率exp(−βP/γPSで)正しく受信されたときに成功したとみなされる点で、中継なしの場合とは異なる(式(1)を参照)。従って、XP(t)は、以下の平均を有する固定プロセスである。

(23)
式(23)に式(22)を用いることにより、考慮中の中継事象における1次ノードの平均出発率は、式(10)の場合のようにΔμPを定義した式(15)として示されることが分かる。式(15)を式(17)のμP(PS)と比較すると、協働作用により、PSと独立した1次ユーザのスループットの付加的増加になると結論付けている。ここでは、後者の条件は、送出率

は、1次送信器から出発するパケットを測定し、宛先に実際に中継されるトラフィックではないことを反映している。以上の検討内容から命題3がいえる。]
[0088] E.命題4に関する更なる詳細]
[0089] 第1の待ち行列サイズQPS(t)は、QPS(t)=QPS(t−1)−XPS(t)++YPS(t)として展開され、ここで、到着率YPS(t)は、

と記述することができる。セクションIII(D)の記法に従って、OPS(t)は、2次送信器で1次ノード送信器により送信されたパケットの成功した受信事象を示し、これは、確率1−Pout,PS=exp(−βP/γPS)を有する。フェージングプロセスの固定性及び1次ユーザの待ち行列の安定性から、到着プロセスYPS(t)は、以下の平均を有する固定プロセスである。

(24)
ここではLittleの定理(式(20)を参照)が適用される。ここで、式(24)を導出する際に、α<βPである(セクションIIを参照)ことは理解される。他方、出発プロセスは、

であり、APS(t)は、t番目の時間スロットが2次送信器の待ち行列による送信に利用可能である事象を示し、これは、確率P[QP(t)=0]・εで起こる。OSP(t)}は、2次ノードにより送信されたパケットの1次宛先からの成功した受信事象であり、これは、確率

を有する。従って、出発プロセスXPS(t)は、固定プロセスであり、その平均は以下にように示される。

(25)
待ち行列QPS(t)の安定性は、条件λPS<μPS(PS,ε)が成り立つ場合に保証され(Loynesの定理)、これは、式(24)及び(25)から、ε及びPSに関しての以下の条件を必要とする。

(26)
出発プロセスXS(t)は、以下の平均を有する固定プロセスである。

(27)]
[0090] コグニティブノードの安定したスループットを最適化すると、Loynesの定理からλS<μS(PS,ε)であるので、ε及びPSに対してμS(PS,ε)を最大化することになる。最大達成可能スループットλS<μS(PS,ε)(27)は、εの減少関数である。従って、μS(PS,ε)を最大化するためには、εは、最小値(式(26)を参照)に等しいと設定され、従って、λS<μS(PS)が得られ、ここで、μS(PS)は式(14)にある。以上の検討から命題4がいえる。]
[0091] 10 単一リンク1次通信
12バッファ
14 1次送信ノード
20 2次(コグニティブ)単一リンク
22 バッファ
24 2次の送信ノード
30 スペクトルリソース]
权利要求:

請求項1
無線チャネルを介して第1の受信器と通信して、複数の第1のパケットを受信し、且つ前記チャネルを介して前記第1の受信器に前記第1のパケットを送信する第1の送信器と、前記チャネルを介して第2の受信器及び前記第1の受信器と通信して、複数の第2のパケットを受信し、前記第1の送信器から前記複数の第1のパケットを受信し、更に前記チャネルを介して前記第2の受信器に前記第2のパケットを送信する第2の送信器と、を備え、第2の送信器が、前記チャネルのアイドル状態を検出するように構成され、前記チャネルのアイドル状態を検出すると、前記第2の送信器が、前記第2のパケットの少なくとも1つを前記第2の受信器に送信すること又は前記第1の受信器に前記第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行うよう構成されている、コグニティブ無線システム。
請求項2
前記第2の送信器が、前記第1の送信器から前記第1の受信器への前記第1のパケットの少なくとも1つの送信の検出状態に基づいて、前記第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は前記第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行うよう構成される、請求項1に記載のシステム。
請求項3
前記第2の送信器が、前記第1のパケットの少なくとも1つの送信が不成功であると検出された場合に前記第1のパケットの少なくとも1つを中継するように構成される、請求項2に記載のシステム。
請求項4
前記第2の送信器が、前記第1のパケットの少なくとも1つの送信が成功であると検出された場合に前記第1のパケットの少なくとも1つを中継することを抑制するように構成される、請求項2に記載のシステム。
請求項5
前記第1の送信器が、前記第2の送信器による前記第1のパケットの少なくとも1つの受付を肯定応答するように構成される、請求項1に記載のシステム。
請求項6
前記第1の送信器が前記第1のパケットの少なくとも1つを送信した後、前記第1のパケットの少なくとも1つの送信が不成功であると検出され且つ前記第1の送信器が前記第2の送信器による前記第1のパケットの少なくとも1つの受付を肯定応答した場合に、前記第1の送信器が前記第1のパケットの少なくとも1つを再送信することを抑制するように構成される、請求項5に記載のシステム。
請求項7
前記第2の送信器が送信電力を有し、前記第2の送信器が、送信電力を制御することにより前記第1の送信器のサービス安定性を確保するように構成される、請求項1に記載のシステム。
請求項8
前記第2の送信器が、前記第2の受信器に前記第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は前記第1の受信器に前記第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行う際に前記第1の送信器のサービス安定性を確保するように構成される、請求項1に記載のシステム。
請求項9
前記第1の送信器が前記チャネルのライセンスユーザに対応し、前記第2の送信器が前記チャネルの非ライセンスユーザに対応する、請求項1に記載のシステム。
請求項10
コグニティブ無線システムを動作する方法であって、複数の第1のパケットを第1の送信器に配向して、無線チャネル上で第1の受信機及び第2の送信機に送信する段階と、複数の第2のパケットを前記第2の送信器に配向して、前記チャネル上で第2の受信器に送信する段階と、前記第1のパケットの少なくとも1つを前記第1の送信器から前記第1の受信器に送信する段階と、前記第2の送信器において前記チャネルのアイドル状態を検出する段階と、前記チャネルのアイドル状態が検出されたときに、前記第2の送信器から前記第2の受信器に前記第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は前記第2の送信器から前記第1の受信器に前記第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行う段階と、を含む方法。
請求項11
前記第2のパケットの少なくとも1つを送信すること又は前記第1のパケットの少なくとも1つを中継することを選択的に行う前記段階が、前記第1の受信器への前記第1のパケットの少なくとも1つの送信の検出状態に基づいている、請求項10に記載の方法。
請求項12
前記第1の送信器が前記チャネルのライセンスユーザに対応し、前記第2の送信器が前記チャネルの非ライセンスユーザに対応する、請求項10に記載の方法。
請求項13
少なくとも2つの単一のユーザ通信リンク、すなわちスペクトルリソースを使用するようにライセンスされている第1のリンクと、非ライセンスである第2のリンクとを有する無線システムであって、通信チャネルにより第1の送信器に結合された第1の受信器と、前記通信チャネルにより第2の送信器に結合された第2の受信器と、を含み、前記通信チャネルのアイドル状態を検出したときに、前記第2の送信器が、前記第2の受信器にパケットを送信すること又は前記第1の受信器にパケットを中継することを選択的に行う、システム。
請求項14
前記第1の送信器による前記第1の受信器へのパケットの送信が不成功であると検出された場合に、前記第2の送信器が前記第1の受信器にパケットを中継する、請求項13に記載のシステム。
請求項15
第2の送信器が送信電力を制御する、請求項13に記載のシステム。
請求項16
前記第1の送信器が前記通信チャネルのライセンスユーザであり、前記第2の送信器が前記通信チャネルの非ライセンスユーザである、請求項13に記載のシステム。
請求項17
前記1次送信器が、前記通信チャネルについての最大安定スループットを引き出す、請求項13に記載のシステム。
請求項18
前記第1の受信器が、ランダムパケット到着を検出する、請求項13に記載のシステム。
請求項19
前記第2の送信器が、前記通信チャネルのフェージングに起因する誤差を感知する、請求項13に記載のシステム。
請求項20
前記通信チャネルのフェージングが検出されたときに、前記第2の送信器が、前記第1の受信器にパケットを中継する、請求項19に記載のシステム。
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